離島で貧乏暮らし

貧乏ネタでいろいろ書こうかなと……

win10が入っているノートPCをPuppy linuxで動かすなど

島のネット関係の仕事で各家庭に設置されている通信機器のセットをする時がごくたまにあるのだが、その時に使用するソフトウェアはウィンドウズ用なので、その時のためにヤフオクで落としてきた古いノートPCを持っている。 (コレの先代マシンもヤフオク中古で、それは液晶モニタが壊れたのでvortexboxをインストールして音楽サーバになってる)

CPUはcore2duo(相当のセレロンw)でメモリは2GB。とてもまともにwin10が動く環境ではないのだが、通信機器設定の用にはとりあえず足りる。

とは言うものの、メインのPCが故障する場合もある訳で、その時のバックアップとして日常利用するにはwin10では辛すぎるよなあと思って、linuxとマルチブートの環境にしようかとも思ったのだけれど、コレにつけているのがHDDではなく容量たった32GBのSSDで、ただでさえwin10には容量不足なので、これを分割してlinuxをインストールするのは無理がありすぎる。

32GBではOS本体以外は収まらないので、故障して取外した光学ドライブの代わりに余った80GBのHDDを入れて、my documentのフォルダはそちらにマウントして、データーはSSD側に入れない様にしていると云う貧乏ぶり。

そんな環境なので、一番安上がりにできそうなのはUSBメモリからlinuxをブートする事になる。で、とりあえず手元にあった32GBのUSBメモリを使うことにした。残念ながら(と言うかポンコツなので当然にw)この機械のUSBポートは全部USB2.0なんで、メモリは3.0対応なんだけどすごく遅くなるのだが、まあしょうがない。

linuxにも種類(ディストリビューション)がたくさんあり、低スペックマシン向けで日本語ユーザがそれなりに多いものとなると、まぁPuppy linuxあたりが順当な所になりそう。

多少馴染みがあるFreeBSDもちょっとだけ考えたが、いじっていたのは15年以上前の話でバージョンが十くらい違うし、当時はBSDマシンをファイルサーバにしてたのでCUIで使ってて、デスクトップ機としてXを入れて使ってたわけではないからそっち方面の知識がほとんど無いので止めた。

パピーにも色々選択肢があり(本当にたくさんあるw)、自分がインストールしたのはxenialPupと言われるバージョン。(の日本語化されたもの) 正規の日本語版はリリースが2014年で「ちょっと古すぎてなー」って感じなので、もうちょっと新しい物にした。 インストール用のisoファイルも360MB程度でそれほど大きくない。(と言うかubuntuなら1.4GB超えるのですごく小さい)

本家(英語版)の最新版はコレよりバージョン一つ上がった "Bionic Pup" なのだけれど、この "xenial" とか ”bionic” は、パピーの元になっているubuntuのバージョンから来てる。バイオニックの方はubuntu 18でジーニアルの方はubuntu 16 正規の日本語版(Presice571JP)はubuntu 12を元にして作られてるパピーとなるわけ。

インストールはメイン機にブート用USBメモリを焼くソフトウェア(unetbootin)があるんでそれを使い、ブートしてみるとあっさり立ち上がる。うちのノートPCには無線LAN子機が内蔵されてないのでUSB接続の無線LAN子機を繋いで使ってるのだけれど、そちらも認識は問題なし。タッチパッドなどはwin10では無効になってしまったスクロール機能も使えるという有り難さw

まぁ、特殊な軽量OSなのでubuntuや、ましてwin10の様な最初から何でもありの環境とは全然違い、ブラウザはchromeではなくPalemoon。特に表示の乱れがあるというわけでもないのだけれど、普段使い慣れているvivaldiをインストールする。現状ではhtml5に対応できてないから対策しろというアラートが出て、ここが出てきたので、説明に従って操作するとyoutubeの視聴もOKになった。(説明ではsudoコマンドを使ってるのだけれど、パピーは常時rootでログインするという珍しいlinuxなのでsudoは不要)

日本語入力にMozcを使いたかったのだけれどPuppyでは色々面倒そうなので諦め、デフォルトで準備されてるSCIM+Anthyで日本語入力。ユーザー辞書さえちゃんとさせればそれほど変換効率に問題があるというわけではないそうであるし、Mozcがそれほど良いのかと言えば色々苛つくこともあって「ああ畜生ATOKが使いてぇなあ」って思う程度の出来ではあるんで、あまりに落差が大きくて我慢できないようなことにはならなそう。 とは言えまだpuppy上で長文入力試験をしたわけでもないので、色々トラブル可能性はあるけど。

あまり使う可能性はないのだが、一応libre officeもインストールする。パピー用のパッケージが最新版ではないんでちょっとバージョンが古く、年号表示が「令和」に対応していなかったりするが、実用上は問題ない。 オフィススィートはデフォルトでGnumeric(表計算)とAbiwordワープロ)が入ってはいるのだが、どっちも日本語対応が不十分で到底実用にならないのである。特にAbiwordは全然ダメ。

動作速度は当然ながら大幅に改善されて「快適に使える」スピードになってるが、これはwin95の画面と大差ないレベルの簡素なデスクトップなので当然かという気も。簡素ではあるけれど、漢字Talk時代のMacOSとかwin3.1ほどスパルタンではないw 

デフォルトのファイラーはROX Filerと言う奴で、これは使い難いソフトウェアだと思うのだけれど、どういうわけかPuppyではこれが伝統的に選ばれてる。 で、しょうがないのでNemoというファイラーをインストールした。元々はLinux Mintというディストリビューションで標準のファイラーなんだけど、とりあえずPuppyでも使えてる。 windowsでは二画面タイプのファイラー(「だいなふぁいらー」とか「あふ」)を専ら使ってたので、本当はその系統が欲しいのだが適当なのが見つかってない。