離島で貧乏暮らし

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ポメラDM-5のビネガーシンドロームによる液晶パネル劣化を修理

ずいぶん前に買って、鹿児島に上った時などにブログ用の下書きやメモなどを書いていたポメラDM-5だが、どうも画面が黒ずんできたなあと思っていた。

で、半年ほど前に使おうと思って引出しから出してみると、画面中央が真っ黒に変色していた。(写真撮っていない)

で、色々ググってみると「ビネガーシンドロームによる液晶パネルの劣化」ということらしい。

ビネガーシンドロームというのは、写真フィルムに使われるトリアセチルセルロース加水分解してしまって、フィルムが致命的な劣化を起こす現象で知られてる…… というか、今まではそういう理解だったのだけれど、実は液晶パネルに必須のパーツである偏光板にも使われていて、液晶パネルの経年劣化としてはよく起こる現象であるらしい。

確かビックカメラで処分価格だったのを15年くらい前に買ったはずなので、メーカー修理とかはありえない。 で、ネットを見るとビネガーシンドロームでダメになった液晶パネルをDIYで修理している記事があるので、それを参考にして自分でもやってみた。

手順としては、劣化して黒ずみ、酸っぱい匂いを発生しているフィルムをカッターナイフでこそいで剥がし、パネル表面に残るフィルムの接着剤をアクリル物差しの角を使って根性で削り落とす。 それでも残っている接着剤は溶剤(イソプロピルアルコール主成分のガソリン水抜き剤)と綿棒・ティッシュでゴシゴシ擦って落とす。

そうやって、劣化した偏光板を完全に取り除いてから、アマゾンで買った偏光フィルム(1000円弱)を液晶パネルにかざして偏光の向きを確認する。 今回は買ったフィルムのXY軸と偏光面の軸がちょうど一致していたので、斜めに切る必要がなかったので切り出しは楽だった。

切った偏光板の下端と上端の隅に両面テープを貼り、パネルの上で固定する。 糊付きのフィルムなので本来はパネルに貼り込むべきなのだけれど、どうも気泡が入りそうだし、パネルまわりのグリルが広い(と言うか液晶が小さい)ので、両面テープで固定しやすかったのでやめておいたのである。

で、今はこうなっていて、一応画面も視認できるようになった。 でも偏光板の光線透過率が低いみたいで、前よりもかなり暗くなってしまったから、照明の明るい場所じゃないと使いにくくなってしまった。 でもまあしょうがない。

ポメラDM5(修理後)