離島で貧乏暮らし

貧乏ネタでいろいろ書こうかなと……

鹿児島に上って五日目

2月の17日(土)に中之島を出て五日目。 やっと目的の耳鼻科受診ができて手術の日取りも決まる。

3月の7日に鹿児島医療センターに入院、8日に手術、退院は14日頃になりそうである。 本日(21日)中に手術前の検査をしてくれそうだったが、循環器科の検査がねじこめず、明日の実施となる。 まあ、どうせ24日までは船便がないのでこっちは問題はないのだが、離島から来ていると伝えてあるのでロスタイム最小限で検査予定を組もうとしてくれたようである。


17日の移動は海上タクシー屋久島まで行き、そこからジェットフォイルで鹿児島まで移動。 海は凪いでいて良く晴れていたため、遊漁船での移動だったが快適だった。 キャビンの中に入ると船酔いしそうだったので後部デッキにずっと座ってたのだが、スキー用のジャケットを着てフードもかけるという真冬スタイルだったため、ずっと風に晒されるポジションだった割に手先がちょっと冷えるくらいで済んだ。

宮野浦港で海上タクシーから下船し、時間的にもお昼頃だったのでしばらく歩き回って食事できる所を探したのだけれど、結局良さげな所が無かったのでスーパーマーケットで握り飯とかを買って船の待合所で食べる。 ジェットフォイルの切符を買ったが領収書を貰うのを忘れてて、一緒の船だった駐在さんに「領収書もらいました?」と聞かれて気づき、窓口に行って慌てて発行して貰う。 切符の料金は一万円越えるのだけれど、領収書を貰わないと村の料金補助が貰えないので大損になるのだ。

ジェットフォイルの切符が高いのはかなり予想外で「これって飛行機より高いのでは?」と思ったのだが、鹿児島ー屋久島の航空運賃は更に高くて、まあ妥当な線に収まっていた。 とは言え、鹿児島まで飛行機で来ている場合はそのまま屋久島行きに乗り継いだ方が安上がりなのかも。
ジェットフォイル伊豆大島から帰る時に一回乗ったことがあるのだが、本当に揺れない・速いで良い船である。 二百人乗れて水中翼を持ち上げれば浅めの小さな港でも接岸できるし、時化る外洋での運用実績も豊富(佐渡航路=冬の日本海 伊豆航路=がっつり外洋)だしで、ガスタービン機関の燃費に問題があるけど、これが十島航路にも来れば良いのにとつくづく思う。

鹿児島には日暮れ前に着いた。 ホテルがこの日は取れなかったのでネットカフェに行く。 今回荷物が多めでザックが大きく、ネットカフェの小さいブースだとちょっと邪魔感が強い。 相変わらず客層は悪く、ガチャガチャ音を出してうるさい馬鹿がいたが、フェリーとしまで良く出くわす「いびきの強烈なオッサン」用の耳栓が役に立った。

翌日は天気も安定し気温も高く、春くらいの過ごしやすさだった。 市電で谷山の一つ手前まで行き、そこからイオンの手前にあるリサイクルショップとケーズデンキ、イオンまで歩いて時間を潰すが、買い物は大してしなかった。 昼過ぎに市内に戻って天文館図書館で時間を潰し、ホテルに早めのチェックイン。 フェリーとしま欠航を受けて宿泊補助率が上がっているので、久々にホテル泊する。

月曜日も過ごしやすい天気だったが、とにかく時間を潰すのが大変だった。 ほとんど天文館図書館と県立図書館で時間を潰していた。 火曜日は雨の予報だったが時々小雨が降る程度で、傘はあまり出番がなかったが、出かけて行った県立図書館が定休日だったのは参った。 雨が大して降らなかったので、中央駅のハンズやビックカメラを冷やかしてから天文館に戻り、午後四時前にはホテルに戻る。

火曜日は雨が結構降っていたので、県立図書館でずっと過ごす。 今日も雨の予報だったが、朝方はまだ降ってなかったので鹿児島医療センターまでの移動で傘をささずに済んだのはついていた。 明日も検査で医療センターまで行くが、降らないでくれるとありがたい。

予約を取った土曜日のRORO船ぶーげんびりあがちゃんと出港するかどうかがかなり心配である。

土曜日出港の海上タクシーで鹿児島に上ることにした

本日の9時から10時半までななしま2/海上タクシー予約専用電話番号に7回電話してやっと繋がる。

今週末から月曜日にかけてはフェリーみしまもRORO船ぶーげんびりあも来ない様なので、土曜日に上るのでは診察予約の日まで5日間も開いてしまうが、もうどうしようもない。

予約はしたが確定するのは16時以降とのことで、散々電話して繋がったら「もう空席はありません」と言われた話なども聞いてたから、ダメ元のつもりでとった予約だったが、なんとか予約が確定して船に乗れる様である。

役場の連絡で「9時から2時間くらいは予約電話が繋がり難いから、もっと後の時間に電話しろ」みたいな事を防災無線で言ってるんだが、早い者順で予約が埋まっていくと当の役場が言っているのに「電話が繋がらないなら後にかけようか」って思う奴はいないと思う。(普通はそんなに電話が混み合っているなら、鬼電して一秒でも早く予約電話を繋ぎたいって思うよな)

まあとりあえず船の予約は出来たから、病院の予約をキャンセルすることにならなくてよかったと考えよう。
この調子だと、三月頭に希望してた手術の予定はちょっと無理かもなあ。

海上タクシーは大変厳しい航海だということなので、雨具も装備して行くことにしよう。

一昨日、村議三名からの報告会がありました

報告会の議題は、昨年末に火災事故を起こし、現在も復旧・運行再開の見通しが全く立っていないフェリーとしま2に関するもの。  二月初めに開かれた臨時議会に於ける村役場からの報告を住民に伝える目的で開かれた。

1. 機関室火災事故に対する説明

機関製造を担当したダイハツディーゼルによる事故後の調査によると、三番・四番シリンダに接続される燃料噴射ポンプ配管のフランジボルトが緩み、霧状に漏洩した燃料に引火、電装系とターボチャージャーを焼損したとのこと。 フランジボルトの緩みの原因は不明。

本来取り付けられている噴射ポンプ側の飛散防止カバーが外されていたことで、燃料の霧が広く飛散・着火する事を防止出来なかった、との指摘あり。  カバーを外していた理由は、火災前の航海で機関室の不調が続いており、頻繁に点検をする状況にあったことから、外したカバーの再取り付けをしなかったとの説明あり。

原因の究明は長期間(年単位)かかる見込み。 海難審判も同様。

2. 損傷・復旧の状況

電装系機器・電線・ターボチャージャー・シリンダヘッドなどは焼損しており要交換。 機関本体は再使用可能。

焼損した電線や機器の調達(受注生産)に時間がかかり、2月現在でもドック入渠も出来ていないことから、工事が完了し復帰するまでは最短でも4月5日までかかる模様。(工程図上の予定)
(吉田予想: 完成検査や試験航海等、工事そのものが長引く可能性も考えると、運行再開は4/5よりもかなり遅れると考えられる)

3. 代船の手配等

国交省等からのあっせんがあったが、航行区域が限定沿海であったり喫水の問題などで十島航路には就航できない船舶もあり、現状ではななしま2、海上タクシー、貨物船の傭船とフェリーみしまの応援で凌いでいる。

旅客船として青ヶ島丸(伊豆諸島で運行)を、三月中に試験航海を除いて3回、折衝中で傭船できるかどうか確かではないが、別の高速船の運行(最大3航海)も要請中であるとのこと。

ななしま2の定員増(12名から30名に)は手続きをしているとのこと。

名瀬・鹿児島便(空路)の増便も依頼しているとのこと。

4. 補償等

民宿・畜産・水産・農業に対して補償をするとのこと。

県からは対策費用として五億二千万程度の予算措置をしてもらっている。 借入れではない。 臨時の貨物船その他の傭船費におよそ4億、その他補償金や人件費等の支出に充てるとのこと。

フェリーとしま2の修理に対しては、保険適用になるため村からの費用発生はない。
(保険金が上がる可能性がある: 吉田)

5. 島民からの要望等(ちゃんとメモらなかったので欠落多い)

島間貨物の輸送が止まったままなので、早く再開して欲しい。(郵便物も島間で送れない)

フェリーみしまの応援をもっと増やして欲しい。

海上タクシーの後部デッキで長時間過ごすのは、風や飛沫が激しくずぶ濡れになる。(非常に過酷) 高齢者は耐えられないのでななしま2などを優先して斡旋して欲しい。  海上タクシーでずぶ濡れになるのは避けられないので、合羽くらいは支給して欲しい。

ななしま2や海上タクシーの予約電話が混み合いすぎて繋がらない。 繋がってもすでに席が取れない状態なので何とかして欲しい。

ホームページ掲載の運行情報が整理されていない上にどんどん変更されたり、更新が遅かったりするので改善して欲しい。  鹿児島に上っている時は貨物受付時間や旅客運行の情報がウェブサイト頼りになるので、それがわかりにくいと非常に困る。
スマートフォンの小さな画面で確認する人が多いので、それも意識して情報提供して欲しい。 :吉田)

自衛隊のヘリコプターを出して欲しい。
(A: 議員からも提案あったが難しい)

日赤診療がずっと止まっているがどうするのか?
(A: 海上タクシー・飛行機等で移動する形で検討中)

診療所の医薬品在庫は大丈夫か?
(A: 今のところ不足しているという情報はない)

ざっとこんな感じ。

なる安で菜切り包丁を買うなど

今までほとんど台所用の刃物は三徳包丁・セラミックピーラー・セラミックスライサー・ペティナイフでまかなってきたのだけれど、野菜切るときに反りの大きめな三徳だと切り残しが出がちだったので菜切り包丁が欲しいなとはずっと思っていた。  ただまあ、包丁はあんまり安いと切れず研ぎ辛く永切れしないという三重苦に陥るが、じゃあ本焼きのプロ用を買うかというとお値段五桁でお呼びではない。  全鋼だから手入れが悪いとすぐに(と言うか一晩で)錆が出るし。

でも、2本あるペティナイフ(1500円くらいのHenkelsと貝印)がどっちも安手のSUS包丁で、時間かけて研いでも満足行く切れ味にならず鈍るのも早くて、これらよりはちゃんとした値段の包丁を買った方が良いという判断はある。  特にHenkelsの方は刃付きが悪いが、まあこれは腕の問題もかなりあろうかと思う。

予算的には三千円くらいまでと目安を立てて色々ネットで調べたところ、コスパの良いブランドとしては貝印の「関孫六シリーズ」が挙げられていた。  千円台の安い包丁からお値段五桁の家庭用としては高すぎないか?って包丁までラインナップにあるシリーズで、ホームセンターとかでも良く見るブランドだ。

10000ccというシリーズが高級感あって良いのだが六千円以上するので予算の二倍。 手が出ないw  三千円台だと利器材(クラッド鋼)の安土、鋼割り込みの銀寿のシリーズがあり、二千円台に利器材の茜シリーズがある。  銀寿は和包丁で朴の木の柄が良い感じなのだが、鋼割り込みの霞包丁で錆びやすい。 茜シリーズは切れ刃に高炭素ステンレスを使った利器材でPOM樹脂の柄が付いている。 安土は切れ刃に炭素鋼を使った利器材で柄はポリプロピレン製。  価格的には茜が安く、柄も安っぽいPP樹脂でなくエンプラであるPOM(ポリアセタール)樹脂で良さそうだったのだが、安土は切れ刃が炭素鋼で刃付きは絶対に上だろうと考えられた。 で、柄の安っぽさは我慢して安土を選んだ次第。

品物は年末に届いてて、さっそく研がないまま使ってみたのだけれど、ちゃんと切れる刃が付いてて好印象。 そのまま一月弱使っているうち、切れ味が落ちたなと思って二千番の中砥で研いだところ、簡単に刃が付いてくれてさすがの炭素鋼。 十分かからずに研ぎ終わるのは楽ちんで良い。  柄は実物を見るとやっぱり安っぽくてがっかりだけど、切れ味はばっちり合格レベル。

気になるのは錆びやすさで、銀寿を外したのはそのためだったんだけれど、しまう前にふきんで一回拭って水気を落とすだけで、特に錆の出そうな感じはない。  高炭素ステンレス系の利器材を使ってる三徳包丁の方でも、一回水気を拭き取らずにしまったら切れ刃の部分に錆が浮いたことがあったのだけれど、逆に言えばちゃんと拭いて水気を落とせば全炭素鋼の包丁でも大丈夫なのかも。

菜切り包丁

本日12時に出港可否決定の放送が流れたけど

実際上「欠航決定の放送」だよね、流れるの。

2月5日21時 波浪予測

2月6日6時の波浪予測

2月6日15時の波浪予測

5日の早い時間に宝島直行便で出しておいた方が、まだ可能性があったんじゃないのかな。

追伸: 11:45に欠航の放送が流れた。 出せる訳ないよな、この時化では。

今日出港予定だったフェリーみしまは出港延期

4日23時出港予定を延期して、5日20時半に出港予定。

波浪予測はこんな感じ。

国際気象海洋株式会社のwebサイトから
2月5日0時 波浪予測

国際気象海洋株式会社のwebサイトから
2月5日21時 波浪予測

国際気象海洋株式会社のwebサイトから
2月6日9時の波浪予測

画像は国際気象海洋株式会社のwebサイトから。 www.imocwx.com

明日は代船みしまの欠航決定の放送が流れると思われる。

7日に予定していた受診もキャンセルして予定の取り直しになりそう。

今日は防災無線で村長の談話があったんだが

内容は火災後、運行停止が続いているフェリーとしまの件。

具体的な情報は特になく「復旧の見込みは立ちませんが頑張っております」「いつ復旧できるかの見込みも立ちませんが、できるだけ早く復旧したいと考えています」「ご迷惑お掛けしますが御辛抱下さい」という話であった。

村のウェブサイトでは「二月もフェリーとしまの復旧見込みがないため運行予定はなし」という情報が流れたばかり。 先日の状況説明では言及のあった、代船「あおがしま丸」の記述もなくなっており、どうも傭船契約が不調に終わった様に思える。

そもそも火災事故のあと一ヶ月間、入れるドックが見つかっていないという状況では、二月末にも「フェリーとしまは鹿児島港で修理作業中ですが、三月中の復帰は困難と見込まれるため、三月の運行は全て休止致します」って放送を聞くことになりそうだ。

写真は先日中之島に入港したRORO船ぶーげんびりあ。

カーフェリー ぶーげんびりあ

今日の荷役は運行予定を大幅に変更した貨物船が、二隻ほぼ同時に入港することになり、荷役作業の方もドタバタだった。 貨物船(とりわけクレーン船)に関しては時化に弱く、目安程度の運行予定表なので、海況や荷役時間の状況で普通に数時間前倒し、数時間遅れが普通に発生して、荷役組合の負担が爆上げになっている。

時化で遅れても鹿児島着の遅れが2〜3時間程度で大抵収まるフェリーとしまは、何だかんだ言って優秀船だったのだなと思う。