離島で貧乏暮らし

貧乏ネタでいろいろ書こうかなと……

本日、トランシーバーの交信試験

団員さん一名に手伝ってもらって、役場が送ってきた5Wのデジタル簡易無線トランシーバの交信試験を行う。

災害避難の時に現地対策本部が置かれる中之島小中学校と、避難ヘリコプターが着陸する椎崎ヘリポートの間は、既に八台支給されている1Wのトランシーバーでは電波が届かず、椎崎ヘリポートは携帯電話も繋がらない地域なので相互の連絡に支障がある。 仕方がないので二箇所の中継地点に消防団員を配置してリレー式に通信するのだが、伝言ゲームそのものなので不確実性が大きく、送れる情報量も限られてしまう。

そのため、出力の大きい5Wのトランシーバーで交信できるかどうかの試験を実施することになった。 結果は良好で「小中学校から椎崎HPの間での交信は、ノイズや音声中断はときおり生じるが、通信自体は十分可能」という結果だったが、出力が5倍になっても距離の自乗に比例して感度が下がるので、期待したほどの劇的な変化はなかった。

小中学校から椎崎HPまでは、直線距離で2.3km程度で見通し線が通れば1Wでも問題なく通信できる距離なのだが、500m程度は地形を回り込んだ電波を拾うしか無く、やはりかなり通信は厳しかった。

交信試験

図を見ればわかる通り、キン岳・コテイ山に遮られた中之島三叉路では全く感度なし。 意外なことに椎崎ヘリポートの一つ手前の中継地点-2でも学校からの電波が全く届かず、ちょうど回折波の影になる位置なのかも知れない。