離島で貧乏暮らし

貧乏ネタでいろいろ書こうかなと……

昨日、島に戻ってきた訳であるが

RORO船ぶーげんびりあの発着する谷山港の便がとにかく悪くて往生した。

乗船時間は21:30からだったのだけれど、行ったことのない場所だったので昼過ぎには鹿児島市内を出て、15時くらいに現地に入ってみた。  乗船まで5、6時間あるが、待合所で本でも読みながら時間を潰そうと思っていたのである。

だが、当の岸壁にはフェリーとしまや三島航路にある様な待合所などなく、ただトラックヤードとプレハブの事務所がある中をフォークが作業しているという、インダストリアル感満点なスパルタンエリアで、待合所などという気の利いた施設は存在しなかった。  二三百メートル歩いて産業道路まで戻ってくればコメダがあったのだが、さすがにそこで6時間潰すのは店に迷惑だろう。

で、仕方なくもと来た五位野駅まで再び歩いて戻る。 片道2.5kmで港から駅まではほぼずっと上り道。 15kgのバックパック背負っての移動はうんざりしたが、小雨の混じる天気で道路端に座って時間を潰すのはさらにうんざりするに決まっているので選択の余地はない。

なお谷山港にはバス停もあったが、案の定一日2便程度で使いものにならない。 最初から車の利用が前提になっている場所で、バイクや乗用車さえ場違いであり、あそこにもっともふさわしい車は11トントラックとトレーラーである。

で、また市内に戻ってネットカフェで時間を潰し、7時半くらいにネカフェを出て指宿線で五位野まで行く。 赤字ローカル線だと思っていた指宿線は、意外にも利用者が多く混んでいたが、多分指宿から先はガラガラなんだろうと思われる。

駅を出ると雨が強まっていて、傘をさしていてもかなり濡れた。 線路と平行して走る頴娃街道を歩いているうちは街灯も多くて足元は明るかったが、影原の交差点から産業道路に下りていく坂道に全然街灯が無く、雨の夜なので暗かったが交通量がそこそこ多くて車のライトがあるため、中之島で街灯のない区間を歩くときの様な「懐中電灯無しでは歩けない」レベルの暗さではなかったので、それほど足元が危ないということもなかった。

産業道路に出るとナフコ(ホームセンター)とコンビニがあり、その近くにラーメン屋もあったので、そこで遅い夕食をとる。 ラーメン屋で三十分ほどゆっくり食べているうちに21時を回ったので谷山港まで歩くと、フェリーとしまのクルーが二人と、ぶーげんびりあに乗る中之島の人もおり、外ではほとんど待たずに乗船できた。

出港は23時のはずだったが、いつの間にか運行予定が変更されて0時出港になっていたが、どちらにせよ出港前には寝てしまっていたようなので関係なかった。 前回の航海はかなり揺れたらしいのだけれど、 今回はほとんど揺れなかったのはありがたかった。

同乗した島の人達とも話したのだけれど、やはり谷山港は足の便が悪すぎるし、港の周囲で休んだり時間を潰せる場所もないので、ふぇりーとしまの待合所前あたりに乗船者が集合して、そこから谷山港まで送ってくれる車とかを行政側で準備しくれれば良いのに、みたいな話も出た。 谷山電停あたりからタクシー使うと二千円くらいは取られそうな場所で本当に遠い。 市内から向かうにはマリンポートあたりが限界だよなと思う。

あとぶーげんびりあは本当に古い設計でバリアフリーの精神とかカケラもないので、高齢者の利用は無理っぽいと思った。 元々がトラックの運ちゃんとかが利用する船なのでしょうがないんだけどね。